レーザースポット照射:シミや肌の赤みのピンポイント治療

レーザースポット照射:シミや肌の赤みのピンポイント治療

Created date 2025.02.07 Up date2025.02.21

「気になるところだけに当てるレーザー治療はあるのか?」
「ニキビに有効なレーザー治療は?」
「頬の赤みを改善させるレーザー治療があるって本当?」
このような疑問をお持ちではありませんか?

ベルデクリニックお茶の水が採用しているジェントルマックスプロは、ロングパルスアレキサンドライトレーザー、ロングパルスYAGレーザーという2種類のレーザーを扱うことができます。
ロングパルスアレキサンドライトレーザーは、シミくすみニキビなどに有効と報告されています。
ロングパルスYAGレーザーは、肌の赤み細かい血管のできものに有効と報告されています。

目次

レーザースポット照射とは?

一部の限られた範囲のみに照射することをスポット照射と言いますが、当院では主にシミに対してロングパルスアレキサンドライトレーザーのスポット照射、肌の赤みに対してロングパルスYAGレーザーのスポット照射を行います。

治療期間中は、肌のケアが大切で保湿UVケアを意識してください。特にシミ治療では、ハイドロキノンの併用もお勧めです。
なお、ロングパルスアレキサンドライトレーザー、ロングパルスYAGレーザーのスポット照射は、自由診療になるため、保険適応はございません。

ロングパルスアレキサンドライトレーザー

当院が採用しているジェントルマックスプロは、「表在性の皮膚良性色素性疾患」というタイプのシミ治療が承認されている医療機器です。シミの原因であるメラニン色素に吸収されやすい波長のレーザーを用いて、シミの色を徐々に薄くしていきます。まずは3回程度の治療が目安です 。
シミ治療では、Qスイッチ付レーザーやピコ秒レーザーというタイプのレーザーについて聞いたことのある方も多いと思います。これらのレーザーに比べると、ロングパルスアレキサンドライトレーザーは、治療回数が多くなりやすく、濃い色素、深い色素の治療は苦手です。一方で、比較的広範囲でも素早く照射でき、ダウンタイムは短いというのが長所になります。

ロングパルスアレキサンドライトレーザーでは、他にニキビ毛穴の開きに対しても有効と報告されています。詳しい原理は分かっていませんが、毛穴に熱を発生させることで、アクネ菌の殺菌や毛穴の引き締め効果を発揮するのではないかと考えられています。

ロングパルスYAGレーザー


ロングパルスYAGレーザーでは、両頬が赤くなる酒さをはじめとした皮膚の赤みや、見た目に影響を与える皮膚の浅い部分の毛細血管の拡張の改善に効果が期待できます。

レーザースポット照射がおすすめな方

肌の一部のみのシミや血管の拡張による赤みにお悩みの方におすすめです。
具体的には以下のような病変です。

  • 日光黒子(老人性色素斑)
  • 雀卵斑
  • ニキビ痕の赤み
  • 酒さ
  • 老人性血管腫(1-2mmほどの赤いほくろ状の発疹)
  • (小さい)クモ状血管腫

レーザースポット照射をおすすめしない方

シミや血管の拡張による赤みが広い範囲にある方。
(お顔に複数個所あるシミ・くすみやニキビの場合には、レーザーフェイシャルが適していることもございますので、一度ご相談ください)
色調の濃いシミ、青~灰色がかったシミ、盛り上がりのあるシミ、肝斑、扁平母斑。

スポット照射の施術の流れ

  1. カウンセリング・診察 – 患者様のお悩みを丁寧にお伺いし、気になっている部位を拝見して、スポット照射が適した状態かご確認します。注意事項もお伝えして、問題なければ同意書を作成します。
  2. 洗顔 – メイクを落としていただきます。
  3. 施術 – レーザー照射(約3〜10分)。
  4. アフターケア – 施術後は保湿やUVクリームの塗布を推奨します。ただし、赤みが強い場合には炎症を抑えるローションを施術後に塗布することがあります。状態によっては遮光のためのフィルム剤やテープを貼る場合もございます。
  5. お会計 – お会計には、現金、クレジットカード、交通系ICなどがご利用いただけます。必要時は次回の予約もお取りします(後日、ご自身での予約も可能です)。

スポット照射後の経過

一時的な赤みやシミの濃く見える変化が出ますが、数日〜1週間で落ち着いていきます。シミの場合には、1-2週間程度で表面が薄いカサブタになって剥がれる場合があります(自身で剥がさずに、自然と剥がれるのをお待ちください)。こうして、元の赤みやシミは薄くなっていきますが、赤みが続く場合や濃くなったまま改善する傾向が見られない場合はご連絡ください。紫外線ケアは必須です(SPF30以上の日焼け止めを推奨)。

スポット照射で起こりうる副作用

  • 痛み – レーザーが当たる際に一定の痛みを伴うことがあります。個人差や部位による差がありますが、一般的に毛や皮膚色の濃い方や濃い部位では症状が強くなりやすいです。
  • 赤み、乾燥 – 冷却ガス、レーザー等の刺激に対する皮膚の反応で、数時間〜数日で改善することが一般的です。皮膚が弱った状態ですので、しっかり保湿するようにしてください。ただし、強い痛み・かゆみを伴う場合や長引く場合は、やけどやかぶれ・湿疹などの可能性に注意が必要です。
  • 毛嚢炎(吹き出物) – レーザーの刺激で毛穴の炎症が起こる場合があります。通常、数日で自然と消えます。レーザー治療後のケアにステロイドの塗り薬をご利用いただくことがありますが、長引く場合はステロイドの副作用や、感染を起こしている可能性もありますので、ご連絡ください。
  • 色素沈着 – 皮膚の色素(メラニン)を作る細胞が刺激され、皮膚の色が濃くなる場合があります。特に肌荒れや日焼けなどがある状態、皮膚色が濃い、出力が強い場合に起こりやすいです(シミへのスポット照射は出力が高めのため、一時的な色素沈着は起こりやすいです)。数ヶ月続くことが一般的です。色素沈着が残っている部分はレーザー治療の合併症リスクが高くなるため、長期間照射ができない原因となります。
  • 色素脱失 – 皮膚の色素が作れなくなり、皮膚の一部が白抜けになります。まれですが非常に長期化しやすい合併症です。色素沈着がある状態でレーザー治療を行った際に起こりやすいです。
  • 硬毛化 – レーザーでうぶ毛が抜けずに、逆に濃い毛になってしまうことがあります。数ヶ月症状が続くことが一般的です。ご心配な部分は照射を避けることをご相談ください。
  • やけど・瘢痕・ケロイド – レーザーのエネルギーによってやけどができることがあります。皮膚が弱い、出力が強い、皮膚の色が濃いといった場合に起こりやすく、重症化もしやすくなります。やけどの深さ、治療の遅れ、体質などの要因により、傷跡が瘢痕として残ったり、ケロイドとして周囲に広がることもありえます。傷跡が残りやすい方は、必ずその旨をお伝えください。
  • かぶれ・湿疹 – 麻酔のクリームやレーザー治療後の塗り薬などにかぶれる可能性があります。以前に塗り薬でかぶれたことのある方や局所麻酔等の薬にアレルギーがある方は必ずその旨をお伝えください。また、レーザー治療後の皮膚のケア不足で湿疹ができる可能性もあります。アトピー性皮膚炎など肌荒れを起こしやすい方は特にリスクが高くなるのでお伝えください。
  • 眼の障害 – 万が一、眼にレーザー光が入ってしまうと、障害を引き起こす可能性があるため、施術中は目を保護する必要があります。

※合併症が起きた際には、追加の通院や処置が必要な場合があります。速やかにご相談の上、通院や処置にご協力をお願いします。合併症が起きてから数日以上ご来院いただけない場合や処置にご協力いただけない場合には当院では責任を負いかねます。

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