未成年者(18歳未満)の医療脱毛について

Created date 2025.01.19 Up date2025.01.31

当院では、未成年者(18歳未満)に対する医療脱毛も行っています。ただし、未成年者の脱毛には経済的な問題や特有のリスクもあるため、成人に比べてより慎重なスタンスが必要と考えられ、患者様および保護者の方々に適切な情報を提供し、安心して施術を受けていただくために次の方針を定めています。

対象年齢と方針

  • 対象年齢: 原則として、小学校卒業後の春休み以降の方を施術の対象としています。ただし、二次性徴による変化が落ち着き始める高校生以降の施術を推奨しています。
  • 保護者の同意: 初診時には親権者の同席を必須とし、親権者同意書への署名もいただいております。

未成年者特有のリスク

  • ホルモンバランスの変化による再発毛: 施術によって一旦毛が目立たなくなっても、二次性徴・成長期などのホルモンバランスの変化によって、施術前と同様に、または施術前よりも濃く生えるようになる可能性があります。
  • 肌トラブルの発生: 未成年者の肌は敏感で、炎症などの肌トラブルが成人よりも起こりやすく、施術後の回復期間が長引くことがあります。
  • 日焼けによるトラブル: 学校活動や部活動での外出が多いため、レーザー施術に合併しうる日焼けによるトラブルが生じやすいといえます。
  • 痛みへの感受性: 未成年者は成人に比べて痛みに敏感なことが多く、施術の継続が困難になる場合があります。

当院の取り組み

当院では、これらのリスクを踏まえ、未成年者およびその保護者の方々に対して、施術前のカウンセリングを徹底し、各個人の状況に最適な治療計画を提案します。また、治療中および治療後のフォローアップを通じて、より安全で効果的な医療サービスの提供を心がけています。

医療脱毛のメリット

最後に医療脱毛のメリットを、下記に箇条書きします。未成年者のような若い時に行うことで、より長くこれらのメリットを受けられることが期待できます(先述の再発毛リスクにはご注意下さい)。

  • 毛の自己処理からの解放: 医療脱毛によって毛が減ることで、毛の自己処理をしていた場合には、その負担が減ります。回数を重ねれば、自己処理する毛がない状態も目指すことができます。毛の自己処理にかかる時間や物品等のコストを削減することが可能ともいえます。
  • 肌トラブルの予防・改善: 自己処理による肌荒れや埋没毛のリスクを減少させることができます。また、毛が減ることで汗が乾きやすくなり、蒸れによるかぶれの予防も期待できます。他に、脱毛に用いるレーザーによって、ニキビが改善したという報告などもあります。(ただし、状況によっては症状を悪化させるリスクもあり、当院の医療脱毛は基本的に皮膚の状態がある程度落ち着いている方/部位を対象としています)
  • 自己肯定感の向上: 患者様によっては、毛が原因で強いコンプレックスを感じ、精神的な負担が大きい場合もあります。そのような場合の脱毛治療は、見た目に関する自信や自己肯定感を高めることに繋がります。(なお、コンプレックスは本人の考え方で解消・軽減できる場合もありますし、医療脱毛もあくまで選択肢の一つです)
  • きずの処置などの簡便化・効率化: きずの処置などを行う際に毛が邪魔になることがあります(きずに毛がすれてしまい治りが悪くなる、テープが貼りにくい、テープを剥がす際の痛み・皮膚トラブルの原因になる、など)。そのため、特にスポーツ競技などきずがよくできる環境にいる方は処置をしやすくなるメリットが期待できます。介護的な処置においても同様のことがいえます。

未成年者の皆様が医療脱毛を安心して受けられるよう、当院は最新の知見と技術を用い、個々のニーズに応じた細やかな配慮を行います。保護者の皆様には、施術に関する詳細な情報を提供し、十分な理解とご同意の上で治療を進めていただきます。

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