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ニキビ跡(クレーター)治療について
ニキビ跡のクレーターは、炎症性ニキビが真皮層までダメージを与えた結果、皮膚のコラーゲンが破壊されて凹み(萎縮性瘢痕)が残った状態です。
一度できると自然にはほとんど改善せず、肌の再生を促す医療的なアプローチが必要です。
ニキビ跡クレーターの種類
- アイスピック型:先端が細く深く刺さったような鋭い凹み
- ローリング型:なだらかで波打つような広めの凹み
- ボックス型:縁がはっきりした四角い凹み
レーザー系治療(当院採用なし)
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フラクショナルレーザー(CO2レーザー、Er:YAGレーザーなど)
微細なレーザー照射で皮膚に小さな穴を開け、創傷治癒によるコラーゲン生成を促します。 -
ピコフラクショナルレーザー
ピコ秒レーザーをマイクロレンズアレイで照射し、肌再生を促す方法。熱ダメージが少なくダウンタイムが短めです。
針・注入系治療(当院採用なし)
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ダーマペン(マイクロニードリング)
細い針で微細な穴を開けて真皮の再生を促進します。成長因子など薬剤の導入を併用することもあります。 -
ポテンツァ(マイクロニードルRF)
細い針を皮膚に挿入しつつ高周波(RF)を照射し、真皮の引き締めとコラーゲン生成を促します。ニキビ跡治療ではフラクショナルチップや薬剤導入チップを使用します。 -
ジュベルック(ポリ乳酸製剤スキンブースター)
コラーゲン生成を促すポリ乳酸(PLA)を真皮層に注入し、肌のハリ・弾力を改善します。ニキビ跡の浅い凹みにも使用されることがあります。 -
サブシジョン(瘢痕剥離術)
凹みの下の癒着した線維組織を専用針で切り離し、ヒアルロン酸の注入等で皮膚を持ち上げます。深いローリング型に有効。
ピーリング(当院採用なし)
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TCAクロス
高濃度のトリクロロ酢酸を凹みにスポット塗布し、強い再生反応で浅くします。主にアイスピック型に有効。