体重管理外来では、ウゴービ、ゼップバウンド、マンジャロについて相談されることが増えています。名前が似ていて混乱しやすいですが、成分や国内での承認内容、使われる場面には違いがあります。
この記事では、それぞれの違いを整理し、相談前に確認しておきたいポイントをまとめます。
3つの薬剤の違い
| 薬剤名 | 一般名 | 国内での主な位置づけ |
|---|---|---|
| ウゴービ | セマグルチド | 肥満症治療薬として国内承認 |
| ゼップバウンド | チルゼパチド | 肥満症治療薬として国内承認 |
| マンジャロ | チルゼパチド | 2型糖尿病治療薬として国内承認。肥満治療目的では適応外使用 |
ウゴービはGLP-1受容体作動薬、ゼップバウンドとマンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬に分類されます。どの薬剤が適しているかは、BMI、健康状態、既往歴、内服薬、副作用リスク、費用、継続しやすさを確認して判断します。
ウゴービ
ウゴービはセマグルチドを有効成分とする注射薬です。日本では肥満症治療薬として国内承認されています。保険診療で使用される場合は、対象患者や医療機関の要件が定められています。当院の体重管理外来は自費診療です。
ウゴービは、国の資料上、肥満症のほか、代謝機能障害関連脂肪肝炎に関する最適使用推進ガイドライン等も示されています。実際に保険診療で使用できるかは、疾患、施設要件、診療体制により判断されます。
ゼップバウンド
ゼップバウンドはチルゼパチドを有効成分とする注射薬です。日本では肥満症治療薬として国内承認されています。保険診療での使用には、肥満症の条件、合併症、食事療法・運動療法の実施、医療機関側の要件などが関わります。
PMDAの情報では、ゼップバウンドについて肥満症の最適使用推進ガイドラインに加え、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関する資料も掲載されています。保険適用の可否は、実際の診断や施設要件を踏まえて医療機関で判断されます。
マンジャロ
マンジャロはチルゼパチドを有効成分とする注射薬です。日本では2型糖尿病治療薬として国内承認されています。肥満治療目的での使用は、国内承認された効能・効果の範囲外となるため適応外使用です。
当院で取り扱うマンジャロは、海外製未承認品や個人輸入品ではなく、国内一次卸から入手しています。診察時には、肥満治療目的では国内未承認であること、国内承認薬の有無、入手経路、副作用、費用について説明します。
費用の違い
ベルデクリニックの体重管理外来は自費診療です。診察料は無料です。薬剤費は用量により異なります。
| 薬剤名 | 用量・本数 | 税込価格 |
|---|---|---|
| ウゴービ | 1.0MD(0.25mg/回)1本 | 11,500円 |
| ウゴービ | 2.0MD(0.5mg/回)1本 | 16,500円 |
| ゼップバウンド | 2.5mg(4本) | 16,800円 |
| ゼップバウンド | 5mg(4本) | 29,800円 |
| ゼップバウンド | 7.5mg(4本) | 36,800円 |
| マンジャロ | 2.5mg(4本) | 11,000円 |
| マンジャロ | 5mg(4本) | 19,000円 |
| マンジャロ | 7.5mg(4本) | 27,000円 |
保冷袋、保冷剤は無料です。発送の場合はクール便送料1,300円がかかります。
副作用と処方できない場合
GLP-1/GIP関連薬では、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲低下などの胃腸症状が起こることがあります。脱水、胆石、胆嚢炎、急性膵炎、低血糖症状、注射部位の赤みや痛みにも注意が必要です。
治療前のBMIが23未満の方、妊娠中・授乳中・妊娠希望の方、甲状腺の病気がある方、膵炎・胆石・胆嚢炎・重度の胃腸障害などがある方は、処方できない場合があります。既往歴、内服薬、体調によっても医師が不適切と判断することがあります。
どれを選ぶかは診察で相談しましょう
薬剤は、価格や名前だけで選ぶものではありません。体重管理を安全に進めるには、適応、安全性、費用、受け取り方法、継続しやすさを医師と確認することが大切です。
